認知症について
一般的に認知症とひとまとめにされて呼ばれていますが、その認知症にも、様々な種類があります。
認知症とは

脳の病気によって記憶が悪くなったり判断力が低下することで、日常生活に支障が出ている状態を認知症といいます。
認知症を引き起こす疾患は数多くあり、その症状も様々です。

早期発見・早期判断の必要性

認知症の中には治療可能なものや、発症を予防できる認知症があります。しかしながら例え治る認知症でも、治療が遅れれば完全に元には戻りません。残念ながら認知症の多くは根治が望めませんが、それでも進行を遅らせたり、部分的とはいえ症状を改善することは可能です。また適切な対応により症状が軽減する場合もあります。
以上のような理由で、認知症では早期発見と早期診断が重要となってきます。
「認知症かな?」と思ったら早めに認知症の専門医、かかりつけ医の診察を受けましょう。

「認知症」と「正常老化による物忘れ」との違い

「認知症」と「正常老化による物忘れ」との違い図

認知症を引き起こす代表的な病気

最も多い認知症疾患で全ての認知症の約半数を占めます。ßアミロイドという蛋白質が神経細胞に異常沈殿することが原因と考えられています。70代以降の高齢者に多く、ほとんどが物忘れで発症します。病気の症状を改善したり進行を遅らせる効果が期待できる治療薬がありますが、病気の進行を完全に止めてしまうことはできません。
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アルツハイマー病に次いで多い認知症で、脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、破裂したり(脳出血)して脳に十分な血液が送れなくなり、神経細胞が死ぬことによって起こります。高血圧や糖尿病などの生活習慣病や心臓病をきちんと治療し、喫煙や過度の飲酒を控えるなど規則正しい生活を送ることにより、発症や進行の予防が可能な認知症です。
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3番目に多い認知症で全ての認知症の10〜15%を占めます。本来存在しないものが見える幻視、調子の波が大きいこと、手足の震えや歩行障害などのパーキンソン症状を特徴とします。その他、立ちくらみや便秘などの自律神経障害、失神、うつ病を伴うこともあります。このような多彩な症状が認められるため、治療やケアにとても注意が必要な病気です。
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多くは65歳より以前の初老期に発症し、病名の通り前頭葉・側頭葉などの脳の前方部分が侵されることによって引き起こされる認知症です。前頭葉が障害されると本能的な欲動を自制できなくなり、側頭葉が障害されると言葉が出てこなくなります。従ってこの病気では、物忘れよりも人格や行動の変化、言葉の障害が病初期から目立ってきます。
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私たち熊本県認知症疾患医療センターには認知症専門医相談員を配置しており、「認知症専門医療機関の紹介」「医療機関の受診前の医療相談」「認知症の原因疾患を特定する鑑別診断及び診断に基づいた治療や初期対応」等を行っています。認知症に関する悩みや心配事がありましたら、熊本県認知症疾患医療センターにご相談ください。